茶道具・陶磁器の贋作・偽物の見極め方

Pocket

茶道具など、骨董品の価値をみる際に保存状態や付属品の有無、作家が誰か?などなど、
様々な要因が関わっていきます。

しかし、一番鑑定を大きく左右するのは
やはり本物か偽物であるか・・・という部分ではないでしょうか。

例えば3千万円で売られている名品であれば、
極端な話、原価300万円かけて作っても2700万円の利益となります。

そんな、偽物を作るために300万円もかけるなんて、可笑しな話はない。
そう思う方もいらっしゃるかもしれません。

しかし、偽物作りのプロはそう甘くはありません。
中には古さを表現するために半年以上もの間、土の中に寝かせておく業者もいるくらいなのです。

もし贋作と知らなくて購入して、骨董品の買取に持ち込んでしまえば、お互いにとって得な事は何一つありませんし、偽物を売ってしまうお店や購入者も損をするのです。

そこで、ここでは簡単ではありますが、種類別にわけて骨董品の本物と偽物の見分け方を紹介していきます。

茶道具・陶磁器の贋作・偽物の見極め方

骨董品の買取でも贋作が多いと言われるのが、この茶道具・陶器系です。
似たようなデザインであれば尚更、パッと見るだけではちょっと分かりづらいのが難点でもあります。

しかし、価値のある陶器や茶道具というのは素材や作りにこだわりを持ったものばかりです。じっくりと触ったり眺めたりしていると、なんか怪しいな、、と思える部分がいくつかある場合が多いです。

まず陶器であれば轆轤(ろくろ)で作られるものが多く、特徴として歪みを作っているものも多くあります。
(ちなみに轆轤とは、たまにテレビ番組でもやっていますが、土器などをグルグル回しながら作っている、アレです)

そういった場合には、完全に水平で整いすぎているものは機械で作られている場合が多く、
贋作の可能性が高いでしょう。

逆に言うと、本物であればどんな歪みをしているか、というのが大きなポイントになってきます。
また、テカリという光沢感も大事なポイントです。

やはり経年数が長ければ光沢感は薄れていきますし、均一に光沢されているのもおかしいでしょう。
キレイ過ぎて古さを感じないものであれば、素人目に見ても贋作だと分かるかもしれません。

ただ、本当によくできている茶道具や陶磁器であれば、難しいものもあります。

目利きを肥やすコツとしては、本物を置く骨董品店に直接かよい、しっかりと本物を見る事です。

茶道具・陶磁器の偽物は4分野に大別される

専門家によれば、偽物もおおまかに分けると
以下の四つに分類されます。。

1:偽物がほとんどみられない茶道具・陶磁器

  • 室町以降の常滑壷
  • 呉須染付
  • 沖縄、湧田、壷屋などの窯
  • 益子、笠間、東北などの窯
  • そのほか、小規模で地方の窯
  • 漢、焼締灰釉陶など

2:本物の方が偽物より多い茶道具・陶磁器

  • 須恵器
  • 漢緑釉陶(かんりょくゆとう)
  • 宋胡録(すんころく)
  • 唐加彩桶
  • 伊万里色絵皿
  • 青磁など

3:本物も多くみられるが、偽物も多い茶道具・陶磁器

  • 李朝白磁染付
  • 初期伊万里
  • 唐三彩
  • 伊万里地図皿・伊万里輸出用醤油瓶
  • 三島徳利・鶏龍山徳利など

4:ほとんど本物がないといわれる茶道具・陶磁器

  • 黄瀬戸六角盃
  • 朝鮮唐津徳利
  • 大振りの絵唐津茶碗
  • 斑唐津立ちぐい吞み
  • 絵志野茶碗・水指など

これらを文字で覚えるのは大変ですが、
色んな焼き物を見て勉強したいという方は、
それぞれの特徴をネットやお店で調べながら、
少しずつ勉強するのが良いでしょう。