茶道の道具まとめ1(掛軸、花入、釜、風炉、炉縁、水指)

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茶道を始めようとしても何が必要でどのように使うのか知らない人も多いと思われます。なので今回は茶道で使う基本的な道具について3回に分けてまとめていきたいと思います。

『①掛軸』

掛軸(かけじく)とは、裂(きれ)や紙で軸物に表装しており、床に掛ける事の出来る書や画を指しています。茶道では掛軸ではなく『掛物 (かけもの)』 と言うのが一般的です。 掛軸は、俗に『軸』『幅』と言う場合もあります。 掛軸は『南方録』に『掛物ほど第一の道具ハなし』と記されている通り、茶の席では最も重要とされており、茶事や茶会の主題というべきものである。茶道の道具の取り合せでは中心となるものです。 掛軸には数種類あり今回は軽く5種類ほど紹介します。 『墨跡』禅僧が墨筆で書いた筆跡のもの。 『経切』仏教経典を切断しているもの。 『古筆』平安時代から鎌倉時代に渡って描かれた能筆家の筆跡のもの。 『色紙』和歌や書画などを書いた方形の料紙のもの。 『詠草』本来は詠歌の草稿だったものですが後に和歌や俳諧の書式になったもの。 などがあります。

『②花入』

花入(はないれ)は、茶席に飾る茶花を入れる器の事で、材質としては金属・磁器・陶器・竹・籠製のものなどが存在しています。 花入にも数種類あり、中釘や床柱の花釘に掛けて使用する『掛花入』、床の天井や落掛などから吊って使用する『釣花入』、床に置いて使用する『置花入』などがあります。 花入は、胡銅・唐銅や唐物青磁などを『真』といい、上釉のかかった和物の陶磁器のものを『行』と、竹・籠・瓢や上釉のかからないものを『草』としています。 竹花入に至っては、千利休 が小田原帰陣の時に韮山の竹を切って作ったのが始めとされており、以降使用される頻度が上がりました。 茶室において掛物と花を同時に飾らないのが普通とされており、両方w一緒に飾る事を『双飾(もろかざり)』と言いますが、これは略式の扱いとされ、掛物が長い場合は花入は床柱の釘に掛け、横物の場合には花入は下の床の真ん中に置きます。

『③釜』

釜(かま)は、湯を沸かすために必要な鋳鉄製の道具で、茶事・茶会を開催する時に『釜を懸ける』や『懸釜』と言い習わすように茶道に欠かせない道具です。 茶湯釜(ちゃのゆがま)は、大別して『芦屋』『天命』『京作』の三種に分類されます。

『④風炉』

風炉(ふろ)とは、火を入れて釜を掛ける道具の事で、村田珠光が四畳半に初めて炉を切って作り、武野紹鴎や千利休 らが炉の点前を定めるまでは、茶の湯には四季に関係なく風炉を用いていました。しかし、時代が経った現在では夏の風炉、冬の炉と使い分けるのが普通であり、風炉は大体5月初旬の立夏(5月5日頃)前後から11月初旬の立冬(11月8日頃)前後まで用いられるようになってます。冬だったとしても炉のないところでは風炉を用います。 風炉の起源としては、鎌倉初期に南浦紹明(なんぽじょうみょう)が、仏具であった台子などと共に中国から持ち帰ったとされています。 風炉は、その材質から土を焼いて作った『土風炉』『唐銅風炉』『鉄風炉』『板風炉』などの種類があります。

『⑤炉縁』

炉縁(ろぶち)とは、炉の炉壇の上にかける木の枠の事を言います。 炉縁は大別して木地縁と塗縁の2種類があります。 一般的に、木地の炉縁は小間に用いられてます。初期の炉縁には、木地の『沢栗(さわぐり)』で、利休時代の名工として『久以(きゅうい)』『長以(ちょうい)』『半入(はんにゅう)』などの名が知られており、それぞれに刻印を用いています。 当時の木地縁は、使うたびに洗ったので『洗い縁』とも呼ばれており、水に強い沢栗材が用いられました。 炉縁の寸法は、外法で一尺四寸四方、高さ二寸二分五厘、天端一寸二分五厘、面取二分五厘と原則で決められており、田舎間の場合一尺三寸四方ですが、好みにより違いがある場合もあります。

『⑥水指』

水指(みずさし)とは、茶碗をすすぐために使用する水や、釜に足すための水を入れ点前座に据える道具の事です。 水指にも種類があり、金属・磁器・陶器・塗物・木地のものなどがあります。これらは、季節や棚やその他合わせる道具などによって種々変化します。 水指は、初めは台子と共に舶載された皆具の一つとしての唐銅で多くは耳付あるいは釻付のついた円筒形のものでしたが、村田珠光が初めて備前や信楽の水指を用い、武野紹鴎が釣瓶の水指、千利休 が曲物の水指を用いたとされます。 水指の扱いとしては、水指や用いる棚の種類によって違っており、点前のはじめに運び出し終われば運び出す『運び』と、点前のはじまる前に、あらかじめ茶席に据えておく『置き』に分かれています。 水指を運び出す時は、水指の形に拘らず両側を両手にて持出します。棚に飾ってあるときや置水指にしたときは、点前が終わったあと水次を持ち出し水を注ぎ足します。

『まとめ』

茶道にはお茶を作る、飲むだけに必要な道具だけでは成立しないのがよく分かりますね。次の記事でも多くの茶道具を紹介したいと思います。

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