茶道の道具まとめ2(茶入、仕覆、茶器、茶碗、茶杓、蓋置)

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前回紹介した茶道の道具についての続きを書いていきます。

『⑦茶入』

茶入(ちゃいれ)とは、点前に使用するための濃茶を入れる陶製の容器の事を指します。茶壷を『大壷』と呼ぶのに対して『小壷』とも呼びます。通常使用する時には、象牙製の蓋をして、仕覆(しふく)を着せます。 茶入の起源として伝えられてるものとして、京都建仁寺の開山栄西禅師が宋から帰朝した際に、洛西栂尾の明恵上人に茶の種を贈るのに用いた漢柿蔕(あやのかきべた)の茶壷とされています。しかし、これは元々は薬味入・香料入などに使用されていた容器だったものを転用したものと言われています。 茶入にはその作によって大別されており『漢作唐物』『唐物』『和物』『島物』に分類されています。『漢作唐物』と『唐物』の分類は曖昧となっており、その分類は主に伝来に依っています。

『⑧仕覆』

仕覆(しふく) とは、茶入や薄茶器、茶碗、挽家などの茶道具類を入れる袋の事で、『仕服』とも書く事もあります。 茶入の仕覆には、名物裂や古代裂のものが多く使用されているため、茶入によっては、名物裂の替袋(かえぶくろ)を何枚も持っている場合があります。 茶席では、仕覆は、茶入、茶杓とともに客の拝見に供されます。 茶入に付属する、『袋』や、仕覆に入れた茶入を保存するために木材を轆轤で挽いて作った挽物の容器である『挽家(ひきや)』、『箱』『包裂(つつみぎれ)』、その他の補装を『修覆(しゅうふく)』と言います。修覆が仕覆となっており、茶入袋の呼び名になったと言われています。

『⑨茶器』

薄茶器(うすちゃき)とは、薄器(うすき)とも呼ばれており、薄茶を入れる容器の総称となっています。材質には数種類あり、木地・漆器・象牙・竹・一閑張・籠地などがあります。 形状は、大きく分けて『中次(なかつぎ)形』と『棗形』とされており、中次形としては、円筒形の胴の中央部に合わせ目がある『真中次(しんなかつぎ)』、真中次の蓋の肩を面取りした『面中次(めんなかつぎ)』、面中次の蓋を浅くした『茶桶(ちゃおけ)』、茶桶の身の裾も面取りした『吹雪(ふぶき)』、棗形としては、吹雪の角を取り全体を曲面にした『棗』、棗を平たくした『平棗(ひらなつめ)』の六種が基本の形となっています。 元来、唐物茶入である『挽家(中に入れる茶入の形に轆轤で挽いた木地に漆塗りした容器)』で、茶入で濃茶を点てたあと、茶入を収める器である挽家で薄茶を点てたのが始まりと言われています。 それが、後に薄茶器として独立していき、『塗茶入』と呼ばれるようになりました。やがて塗茶入に限って濃茶にも使用するまでになり、時代が進むにつれて形を変化させ、多様な薄茶器が生み出されたとされます。

『⑩茶碗』

茶碗(ちゃわん)とは、茶を飲むために必要になってくる容器です。茶碗の種類には、日本の窯で焼かれた『和物(わもの)』と和物以外の『唐物(からもの)』に大別されます。 茶の湯の初期の茶碗は唐物でありましたが、『山上宗二記』に『惣テ茶碗ハ唐茶碗スタリ、当世ハ高麗茶碗、瀬戸茶碗、今焼ノ茶碗迄也、形サヘ能候ヘハ数奇道具也』と記されている通り利休の時代には高麗・国焼が盛んになりました。 茶碗の語となったのは、元は中国から舶来した喫茶のための磁器の器を指すものとしていましたが、喫茶の普及と共に『茶碗』という言葉も広まり、喫茶のため以外の磁器も指すようになったと言われています。

『⑪茶杓』

茶杓(ちゃしゃく)とは、茶入や薄茶器の中の抹茶を掬って茶碗に移す匙の事を指します。材質とsていは竹材であるのがほとんどで、他にも象牙・木地・塗物・鼈甲・銀・砂張・陶器などのものがあります。 茶杓の始めは、金、銀、砂張、鼈甲、象牙などでできた薬匙(やくじ)とされており、茶匙(ちゃひ)と言いました。 村田珠光は、高価であるため誰もが買える訳ではない象牙の代わりに竹を用い漆を拭いた茶杓を作ったとされており、薬匙の姿をとどめた珠光作の竹茶杓『茶瓢(ちゃひょう)(宗旦追銘)』が伝わっています。これ以降、素材はほぼ竹と象牙だけとなっていますが、形は一定せず、ほとんどに漆が拭いてあります。 武野紹鴎はが作ったのは、切留(きりどめ)に節を残した留節(とめぶし)や、切留近くに節がある下がり節の茶杓でした。 桃山時代以降になると、千利休 が作った茶杓の真中に竹の節がくる中節(なかぶし)が茶杓の定型となったとされています。 また利休・織部の頃までは漆を拭いていましたが、宗旦、遠州から漆を拭かず木地のままの茶杓が定型となります。 象牙・節無しの竹を真の茶杓、桑または節が切留の竹を行の茶杓、中節の竹、桑以外の木製のものを草の茶杓とします。

『⑫蓋置』

蓋置(ふたおき)とは、釜の蓋をのせたり柄杓の『合(ごう)』を乗せる道具の事です。 蓋置は、金属、陶磁器類、木、竹などの材質ものがあります。 蓋置は、文鎮、筆架、墨台などの文房具や、線香立、掛物の軸、印などを見立てて転用したものも多く、形も多種多様となっています。 竹の蓋置は炉・風炉の別があり、陶磁器の蓋置は炉・風炉とも使われます。ただし、絵柄がある物はその時期に合った使い方をするようにします。 棚を使った場合には、蓋置は点前の終わりに柄杓と共に棚の上に飾られますが、竹製のものは特別の物以外は飾る事をしません。

『まとめ』

難しい漢字が沢山出ていて疲れた人もいるかもしれませんが茶道を学ぶというのはそれだけ困難だと言う事ですね。次が最後の記事です。頑張りましょう。

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